============================ Li空孔形成エネルギー ============================ .. figure:: ../Figure/Li3PO4/quloud_vacancy_formation.png :width: 95% :align: center :alt: 12個のLi空孔位置でのOpenMXと3種の機械学習ポテンシャルによる形成エネルギー 本計算:12個のLiサイトに対する空孔形成エネルギー。 本計算のOpenMX値を基準にすると、図中に示された12サイトの平均絶対差は CHGNetで1.512 eV、SevenNetで0.706 eV、UMAで0.598 eVである。 各手法はサイトごとの変動をある程度追う一方、いずれもOpenMXより低い値を示し、 特にCHGNetの差が大きい。これは本構造・本設定での差であり、 空孔形成エネルギーの一般的なモデル性能を示すものではない。 `文献図4 `_ では同じ12サイトという設定で 文献NNPと文献DFTの平均差が0.029 eVであった。ただし、空孔形成エネルギーは Li化学ポテンシャルと緩和条件にも依存する。両研究の構造・参照条件が同一とは 確認できないため、0.029 eVと本計算の平均差を同一条件の精度順位としては扱わない。 論文では文献NNPが文献DFTの形成エネルギーを系統的に低く見積もり、 最大差も0.040 eVに収まった。一方、本計算の三手法のずれは 0.598–1.512 eVで、同じ方向の偏りでも規模は大きい。 図の5番サイトはOpenMXで最も高い形成エネルギーを示すが、 CHGNetはこの特徴を再現していない。共通のエネルギー基準による 一様なずれと、サイト間の相対的な順位・差の誤りは分けて調べる必要がある。 論文の約5 eVという絶対値と本計算の約3–4 eVのOpenMX値も、 Li化学ポテンシャルと構造・緩和条件をそろえずに直接比較しない。 形成エネルギーだけから実際の空孔濃度や移動障壁は決まらない。 まとめ ------ 三つのuMLIPはいずれも本計算のOpenMX値より低い形成エネルギーを与え、 12サイトの平均絶対差は0.598–1.512 eVであった。 文献NNPの誤差との精度比較には、構造とLi化学ポテンシャルをそろえる必要がある。